今日は2000年前から人々の悩みを解決していたストア派の哲学者『エピクテトス』の名言を紹介していきたいと思います!
エピクテトスの紹介はこちら⇩
昔から『人の悩み』は尽きることがありません。
今日の記事はこんな悩みを抱える方⇩
- 仕事や人間関係でストレスを抱えている
- 毎日が辛い
- ストレスを抱えすぎてうつ病などの精神疾患になってしまった
この様な方の悩みを軽減する考え方をエピクテトス先生に学ぼう!
という記事になります。
このようなメリットがあります!
哲学というと
- 堅苦しい
- つまらない
- 難しそう
こういう印象がありますが、近年は読みやすく編集された本が多く出版されています!
うつ病発症・再発3回を経験した自分が『この考え方は気持ちを楽にしてくれる!』と感じた言葉を選んで紹介していきますので、是非最後まで読んでみてください!
エピクテトスとは?
エピクテトス(50/60~135頃)とは何者かをまず簡単に紹介したいと思います!
エピクテトスは特に自分で著作は残しませんでした。そこで弟子の一人のアリアノスが⇩
エピクテトス先生の教えを伝えないのはもったいない!
エピクテトスの言葉をそのまま筆録しました!(孔子の言葉に似てますね)
これが『語録』で全8巻のうち4巻分が現存します。
さらにアリアノスは全部で53章からなる『提要』も編集しました。
アリアノスさんありがとうございます!
今日はそのエピクテトス先生の名言を紹介していきます!
エピクテトス名言集
今日の参考書籍は『奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業』です⇩
コミカルな漫画も使いながら、哲学という堅苦しく感じてしまう言葉をわかりやすく伝えています!
今日はこのエピクテトスの言葉から3つを選んで紹介したいと思います!
自由に至る唯一の道は『我々次第でないもの』を軽くみることである
有名な人、有力な人、あるいは評判のよい人を目にした時、君は心象に拉致されて、その人を『幸せな人だなぁ』と思い込まないように注意するがよい。というのも、善の実質が『我々次第であるもの』のうちにあるならば、羨望や嫉妬が生まれてくる余地はないからだ。君は自分が将軍や総督になりたいとは願わないで、むしろ自由人であることを願うだろう。この自由に至る唯一の道は『我々次第でないもの』を軽く見ることである。
『提要19』書籍:奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業より
ストア哲学という言葉を聞いたことが無くても(自分もです)、ストイックという言葉を聞いたことはあるでしょう。
『あのアスリートはストイックだ』とか『あの人はストイックだから』とか日常でも結構使うと思います。
古代ストア派の本来の意味は
『自分の欲望にそのまま従うのではなく、意識して禁欲する、我慢する態度』
を指すらしいです。
これがストア派が言う『禁欲』です!
決して何でもかんでも我慢する事ではないです!
自分はスポーツをしていたので『○○選手が年俸何十億で契約!』というニュースを見ると『羨ましいなぁ。自分もこんなにもらえたら・・・』と考えていました。
ただこうした地位や名誉は自分でコントロールできる問題ではないです!
そこに囚われると自分自身を苦しめ続けてしまいます。
自由に生きる為にはこうした区別を持って生活することが大事ですね!
君ができること、まさにそのことに励めばよい
君の子どもたちや妻、友人たちがいつまでも生きていることを君が望むとすれば、君は馬鹿だ。というのも、それは『君次第ではないもの』を君次第であるように望み、『他人のもの』を君のものであるよう望んでいることなのだから。
『提要14』書籍:奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業より
そのように、自分の奴隷についても、過失がないように望むとすれば君は愚か者であると望むことなのだから。なぜならそれは、悪徳を悪徳でないもの、他の何か別のものであると望むことだから。
だが、自分が欲しているものを得損なわないことを望むならば、そのこと自体は可能である。つまり、君ができること、まさにそのことに励めばよい。
エピクテトス先生はちょいちょい言葉が悪くなります(笑)
『君は馬鹿だ!』と言われても感情的にならないで!
『自分にできることに励む』、簡単なようで意識していないといつの間にか『自分のコントロール出来ない事』に力を使っているという状況になっています。
例えに出ている子供、妻、友人たちの死については、皆さんご存じの通りにいつか誰にでも訪れます。
大切な誰かにいつまでも生きていて欲しい➡馬鹿(先生が言ってます)
それは『自分でどうにかできることと、自分ではどうしようもないことを混同している』
強く願っても大切な人は一生生きられるわけではないです。
何かを望むなら、それが『自分でどうにかできることなのか』をよくよく吟味する必要がある。
引用:奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業より
自分のどうにかできることに全力を注ぎましょう!
何がやって来ようと、それから利益を受けることはできる
鴉(からす)が不吉な啼(な)き方をした時、心象が君を拉致しないようにせよ。むしろ直ちに君の心の中で分別をして、次のように言うがよい。
『提要18』奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業
『これらのものは、何ひとつとして私に対して[悪い事態を]予告しているのではなく、せいぜい私の貧弱な身体か、私の僅かな財産か、私の些細な評判か、あるいは[私の]子どもか妻に対して、予告しているにすぎない。だが、私自身に対しては、私がそれを望むならば、これらはすべて吉兆を予告しているのだ。というのも、これらの何がやって来ようと、それから利益を受けることは私自身にかかっているのだから』と。
世の中はいろんな出来事が起こります!
- 地震にあい、家が倒壊する
- 子どもがいう事を聞かない
- うつ病になる
これらは一般には良くない出来事です。
ただエピクテトス先生はこれらの事も『起こった事実』として受け入れて、それらの『自身の評価』は別物だと言っています。
起こった事実➡自分でコントロールできない
それをどう評価するか➡自分でコントロールできる
自分もまだ練習中ですが、起こった出来事自体には善悪はありません!
自身の評価があって初めて『善い事』と『悪い事』に区別されます!
自分がうつ病になった事は当時の自分は『最悪の出来事』だと思っていました。
ただこの考え方に触れてからは少し違った見方が出来るようになりました。
このように変わってからは気持ちがすごく楽になりました。
皆さんも過去の出来事は変えれないですが、過去の出来事への評価は変えることはできます!
余裕があるとき(抑うつ状態がひどい時はすべてマイナス評価になります)に一度過去の出来事に向き合ってみるのもいいかもしれませんよ?
まとめ
今日のまとめです!
いかがだったでしょうか?
日本ではエピクテトスはあまり馴染みがない人だと思います!
哲学というと
- 堅苦しい
- 難しそう
- つまらない
こういった印象を持たれる方も多いと思います(実際自分もそうでした)。
しかし、約2000年も前から語り継がれる知識が今も通用するのは『人の悩みは尽きることがない!』という事だと思います。
特に現代はインターネットの普及で不特定多数の人と交流が出来るようになりました。そしてその分の不安やストレスも現代人は抱えています!
ストア派哲学はそういった現代人にこそ必要な考え方だと自分は思います!
これからも『日々の不安』が少しでも楽になる様な知識や考え方を発信していきます!
あなたの生活が少しでも楽になると嬉しいです!
自分も勉強中の身です!これから一緒に勉強して日々の生活を改善していきませんか?
それではまた!
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