【令和時代も読むべき本】『夜と霧』紹介!あなたの人生観が変わります

書籍紹介

おはようございます🌞

今日は書籍紹介の記事です📚

紹介する本がこちら⇩

皆さん『夜と霧』という本は知っているでしょうか?

戦後まもなくに初版が発行され、その後、改訂や増刷を繰り返しながら、令和の時代にも読み継がれている名著です!

コンセプトから言うと『心理学者が強制収容所を体験したという本になっています。

自分も、そのような本があるのは知っていました。

ただ内容的にも少し暗い本なのではないかと思い、なかなか手が出せないでいました・・・

今年に初めて読んでみて、感じた事が、『今まで読んでなくて、もったいない!!』という事でした。

特にこういった方は読んだ方がいいと思います⇩

  • 現在、非常につらい環境に身を置いている
  • 周りに理不尽に振る舞う人がいる
  • 自暴自棄になりそう

この様な方が、この本を読むことでこの様なメリットがあります!

夜と霧』読むメリット!
  • どんなにつらい環境に身を置いていても、どう振る舞うかは自分次第という事が分かる!
  • 人生について深く考え直すことができる!
  • 人生観が変わる!

この本は絶対に、あなたの人生にとってプラスになる考え方を与えてくれると思います👍

『どんな本なのかなぁ』

と少しでも思った方に

・『夜と霧』がどういった本なのか

・読むことで何が学べるのか

以上のことを紹介していきますので、是非読んでみてください😁

人生で一度は読むべき本『夜と霧』!なぜ読んだ方がいいのか?

『夜と霧』は日本では、みすず書房から邦訳版が出版されています⇩

自分が読んだのは新版で、2002年に発行されたものです!

実は作者も原著の改訂版を出しており、邦訳もまた新しく書き直されています⇩

  • 1947年 原著の初版が発行される
    ➡実は原著の初版は2版出しただけで、一度絶版になっている・・・
  • 1956年 邦訳の初版が発行される(訳者は 霜山徳爾さん)
    ➡日本語版が大ヒット!ここから世界に広まったとされる
  • 1977年 著者は新たに手を加えた改訂版を出版
  • 2002年 原著1977年版にもとづき新版が発行(訳者は 池田香代子さん)
    ➡自分はこれを読みました😊

このように世代を超えて読み継がれるように、21世紀になった後も新版が発行されました👍

この本の評価には、この様なものがあります!

世界で英語版が900万部以上、日本語版は100万部以上!

世界中の多くの人が発行から70年以上たった今も読んでいる名著です!


自分がこの本を読んだのは、恥ずかしながら最近です💦

自宅には母が持っていた本がたくさんありました。

『夜と霧』はその中の一冊です📚

ではなぜ自分がこの本を読もうと思ったのか?

それは【過酷な環境で人はどのように生きるのか?】という事に興味が湧いたからです。

著者は人間の歴史の中でも負の歴史である『ホロコースト』を生き抜いた人間です。

そして精神科医でありながら強制収容所に収容され、過酷な労働やいつガス室送りになるかわからない恐怖に晒されながらも人間としての尊厳を失わなかった人間です。

この本を読むメリットは?

夜と霧を読むメリット
  • 知識として『ホロコースト』の事が学べる!
  • どんなつらい環境でもどう生きるかは自分次第だとわかる!
  • 安易な期待や楽観視はかえって危険な事もあるとわかる!
  • 人生観が変わる!

この他にも、学びになる言葉がたくさん書かれています。

次にこの本がどのような本なのかを解説していきたいと思います。

『夜と霧』ってどんな本?強制収容所にいた精神科医の本

この本の原文のドイツ語でのタイトルは

trotzdem Ja zum Leben sagen:Ein Psychologe erlebt das Konzentrationslager
『それでも人生に然りと言う:ある心理学者、強制収容所を体験する』※wikipedhiaより

邦題の『夜と霧』は、1941年にアドルフ・ヒトラーの総統命令に由来する(夜と霧:法律)
アラン・レネの映画(1955年)の題名でもある

余談ですが、実際タイトルはかなり重要だったらしいです!

英語版のタイトル⇩

『From Death-Camp to Existentialism』(死のキャンプから実存主義)
※このタイトルの時は全く売れなかったらしいです💦

1962年に下記のタイトルに変更されました⇩

『Man’s Search For Meaning』(生きる意味を探す)

このタイトルになったところアメリカでベストセラーに!

フランス語版も英語版のタイトルがベースになっています。

著者:ヴィクトール・E・フランクルはどんなひと?

引用:夜と霧新版

著者のフランクルさんはオーストリアの精神科医・心理学者であり、ユダヤ人です。

彼の来歴をまとめます!

フランクルさん来歴
  • 1905年オーストリアのウィーンに生まれる
  • ウィーン大学で精神医学を学ぶ
    あのアドラーフロイトに師事する😲
  • 1941年12月結婚🎉しかしその9か月後、家族と共に強制収容所に収容される(父と母、妻は収容所にて亡くなる。別の場所で)
  • 1944年10月アウシュヴィッツ収容所に移送されたが、3日後に別の収容所に移送。
  • 1945年4月にアメリカ軍により解放される
  • 1946年にウィーンの神経科病院に呼ばれ勤務する(1971年まで)
  • 1947年に再婚!
    その妻とは50年以上にわたり仲睦まじい夫婦であった
  • 1955年からウィーン大学教授に就任
    人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴセラピーと称される独自の理論を展開する(書籍:夜と霧より引用)
  • 1997年9月2日に92歳で亡くなる

フランクルさんは講演や学会などで度々日本を訪れていたそうです。

最初の訪日は初版の訳者の霜山徳爾さん達の招待であったそうです!

自分が読んだ『夜と霧 新版』の159ページに『夜と霧と私ー旧版訳者のことば』として、フランクルさんのエピソードが書かれていたので紹介します。

ヴィクトール・フランクルさん訪日エピソード!

霜山さん達の招待ではあったものの、霜山さん達もお金が無かったそうなので羽田空港に迎えの車を手配するような事は出来なかったそうです。

なので霜山さんの古い小さなルノーで、迎えに行ったそうです。

そしてフランクルさんをその車の助手席に乗せた時に

霜山さん
霜山さん

車が狭くて申し訳ないです

と言うと

フランクル
フランクル

これだけのスペースがあれば充分です

こう答えたそうです。

事実、彼は高齢になってから、やっと中古の小型車を買う事ができて、子供のように喜んでいたそうである。

引用:夜と霧 新版

彼の謙虚さが分かるエピソードですね😊

また講演前に霜山さんが用があるとフランクルさんに呼ばれたそうですが、その頼みとは『濃いストレートのコーヒーを二杯続けて飲ませて欲しい』とのことでした。

それを聞いて手配した霜山さんは

彼の熱心で強い説得力は、この様にカフェインに助けられ、懸命に訴えられているのは哀しみでもあった。

引用:夜と霧 新版

こう感じたそうです🤔

精神的に、何かに頼らないといけないストレスはあったのかもしれないですね。

最後にこの本に書かれている『人生を変える!心に響く言葉』を紹介して終わろうと思います!

本の中の心に響く言葉 3選!

自分が『夜と霧』を読んで、心に響いた言葉を三つ紹介していきます!

この他にもたくさん心に響く言葉はありますが、詳しくは本書をお読みください😊

《過酷な環境で人はどのように生きるか?》

人は強制収容所に人間をぶちこんですべてを奪うことはできるが、たったひとつ、あたえられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由だけは奪えない

引用:夜と霧 新版 110ページ

強制収容所に入れられ虐げられる人達も、決して一枚岩ではありませんでした。

特に被収容者でありながら、ナチスの監視側に回り収容者を監視する『カポー』という人もいました。

フランクルさんはこう言っています

『カポーが収容所監視兵よりもきびしかったこと。普通の収容者をよりいっそう意地悪く痛めつけたことはざらだった。』

同じユダヤの人だからといって、みんなが助け合っているわけではなかったようです。

その一方で、どんなにつらい環境だったとしても、人間としての尊厳を失わなかった人がいたそうです。

  • 点呼場や居住棟の間で、通りすがりに思いやりのある言葉をかける
  • 自分のなけなしのパンを譲っていた人

この様な人もひと握りですが、いたそうです。

人生ではいろんな辛い出来事や時期があると思います!

そんな時に人間としての尊厳や礼儀を失わない、そんな人になりたいと思いました。

《安易な楽観視は危険!?生きるとは》

自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が『なぜ』存在するのかを知っているので、ほとんどあらゆる『どのように』にも耐えられるのだ。

引用:夜と霧 新版 134ページ

フランクルさんのいた収容所で1944年のクリスマスから、翌年の新年の間に大量の死者を出したそうです。

これはなぜか?

これは亡くなった多くの収容者が『クリスマスには家に帰れる!』という、素朴な希望にすがっていたことが原因ではないかと推測されています。

クリスマスが近づいても戦争が終わる気配がなく、多くの人は落胆と失望にうちひしがれ、それが身体の抵抗力にに大きな影響を与えたのでした。

過酷な環境で生きていくときに必要なのは『根拠のない楽観論』ではなく『生きる目的を意識すること』が重要なのです!

フランクルさんはここで、ニーチェの言葉を引用しています。

ニーチェ
ニーチェ

なぜ生きるかを知っている者は、どのようにして生きることにも耐える

生きる目的を意識している人間は、収容所のおぞましい環境にも抵抗出来ていたのです!

人間とは何か・・・

人間とは何かをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。

引用:夜と霧 新版 145ページ

フランクルさんにこんなエピソードがありました。

現場監督が、ある日小さなパンをそっとくれたそうです(監督が自分の朝食から取っておいたもの)。

そのときにフランクルさんは、涙がぼろぼろこぼれてきました。

彼に涙を流させたのは『パン』という物ではなかった。

それは現場監督が、フランクルさんにしめした人間らしさだった。

パンを差し出しながら、フランクルさんにかけた人間らしい言葉。

人間らしいまなざしだったと・・・

どのような集団(それがナチスのような集団でも)にも、善意の人はいる。

善と悪を単純に分けることはできないのです。

どんな良い集団にも『まともではない人間』はいます!

そしてどんなに悪い集団にも『まともな人間』はいます!

あなたは今どんな環境にいますか?

そしてどのように振る舞っているでしょうか?🤔

最後に・・・自分の読後の感想

今日は書籍『夜と霧 新版』を紹介してきました!

最後に自分の読後の感想を少し書きたいと思います。

《『夜と霧 新版』ハジメの感想 》

自分は今年で三十代中盤になるのですが、

感じた事は『もっと若い時に読みたかった』ということです。

人生にはいろんな事があります。

幸せな事、楽しい事、感動する事・・・

しかし当然ですが、良い事ばかりではありません💦

苦しい事、理不尽な事、もうダメだと思うことは、自分の人生でもありました😢

でもそんな時に『自暴自棄』になって周りの人に当たり散らすのか、『人間としての礼儀』を守って生活するかは、あなた次第です!

これは『辛い事をただ我慢しろ!』という事ではなく、過酷な環境でもいかに『人間らしく振る舞うか』を選択するのは自分次第という事です。

あなたはどちらを選ぶでしょうか?

自分は後者の『過酷な環境でも、人間らしく生きること』を選びたいです。

あなたが今どんな環境にいるかはわかりませんが、もし辛い環境で自分を諦めそうになっていたとしたら、本書が参考になると思います😊

是非一度『夜と霧』を読んでみて下さいm(__)m

必読の一冊です⇩

コメント

タイトルとURLをコピーしました