今日の記事は、日本の偉人『山本五十六から部下育成の心構えを学ぼう』という記事です。
・初めて部下を持って、どのように指導しようか迷っている
・部下と上手くコミュニケーションがとれない
・部下の指導をしていると、イライラしてくる
このようなかたの悩みの解決のヒントになります。過去の偉人から学び、明日からの部下育成に活かしましょう。
山本五十六はどんな人?
山本五十六は、第二次世界大戦中の海軍元帥(最終階級)で、真珠湾攻撃を指揮したことで有名です。160cmと小柄ながらがっしりとした体格だったそうです。
多くの部下からの尊敬を集め、日本において皇族・華族以外で国葬を受けた初めての人物です。
多くの書籍、映画、ドラマ化の題材になっており、2021年12月30日放送の、NHKのドラマ『倫敦ノ山本五十六 』では香取慎吾さんが主演しました。
山本五十六の名言全文
山本五十六の一番有名な名言はこちらでしょう。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ』
昔、この言葉を知ったときも、良いことを言う人だと思いました。ただこの言葉には続きがあるのをご存じでしょうか。全文がこちらです。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』
山本五十六 名言
冒頭の部分は聞いたことがある、というかたも多いのではないでしょうか。これは江戸時代の大名、上杉鷹山の『してみせて 言って聞かせて させてみる』に、影響を受けていると言われています。
それでは、この名言を部下育成にどのように生かすのかを説明していきます。
まずは自分が見本を示そう!『やってみせ』
自分ができないのに、やり方だけを指導しても、教育される側はわからないです。まずは自分が見本を示して、相手にイメージを掴んでもらいましょう。
『言って聞かせて、させてみて』
この部分は、実際に指導をして相手に実践してもらいます。相手にしっかりと経験させることが大事なので、危険がなければ見守りましょう。
『ほめてやらねば、人は動かじ』
相手が仕事をうまくこなせたり、成果を出せたときはしっかりと褒めましょう。具体的に褒めることが、相手のモチベーションアップにつながり、次の行動につながります。
部下と話し合い認めよう
自分の言うことを聞いてもらうためには、まずは相手の話を聞きましょう。一方的に教育するのではなく、相手の話を聞くことで指導のヒントが見つかることもあります。
相手とコミュニケーションを取った後は、その考えを認めて任せてあげましょう。これには相手が失敗を経験することも含まれます。失敗も成功も経験させることが、部下の成長につながるのです。
やりがちなのは、相手のためと思って、失敗しないように事前に教えたり、手取り足取り指導することです。ケガなどの危険性がないことに関しては、辛抱強く見守り、部下に経験を積ませましょう。
部下に対しても感謝の気持ちを忘れずに
部下が仕事に取り組んでくれることに、『有難う』と感謝の気持ちを持ちましょう。他人が自ら行動してくれることは、文字通り『有り難い』ことです。当たり前ではありません。
また人に感謝することは、自分にとってもメリットがあります。感謝の心には副交感神経の働きを活発にし、ストレスと緊張感を和らげる効果があります。部下の行動を心にゆとりをもって、見守るためには感謝の心が必須です。
人を指導する方法に、絶対的な正解はないです。しかし、正しい心構えをもって相手に接すれば、部下が自ら行動できる人材に成長できるかもしれません。
他人はコントロール出来ません。出来るのは、自分の態度や心構えを正しく持つことだけです。
この記事が、あなたの指導の参考になれば幸いです。
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