世の中のニュースは明るいポジティブなものより、暗いネガティブなものの方が多いと思ったことはありませんか?
うつ病を経験した人は些細な不安やストレスに敏感になります!(自分もそうです💦)
ネガティブなニュースは不安を煽りストレスを増大させます。
何も見ないというのも、解決策としてありますが、それでは有益で必要な情報も得ることはできなくなってしまいます!
自分は『知ることで不安をコントロールできる』をモットーにブログを書き始め、ここ1年程で数十冊の書籍を読みました!
その中で自分が読んで『世界の見方が変わった』と思うほどの本があります!
知っている人も多いと思いますが世界的ベストセラー
『ファクトフルネス』です!
今日はこの本の内容を参考に、このような方の悩みを解決できると思います!
- 世の中の不安なニュースを見ては、ストレスが溜まる
- うつ症状などを悪いニュースの見過ぎで悪化させてしまう
- 世界は悪くなっていて、希望は少ない
- ネガティブなニュースにどう付き合った方がいいかわからない
自分はこの本を読むことで、
- メディアの煽り記事を見ても『これは読まれる為にあえて誇張して書いてるんだな』
- 不安を煽ることで売りたい商品があるんだな
など冷静に物事を捉えることが出来るようになりました!
この記事を読むことで皆さんには、下記のようなメリットを提供できると思います!
そして結論は!
是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!
コロナ禍で世の中は不安をあおるニュースばかり・・・
日本でコロナ禍といわれてから早くも2年程が経ちました。
テレビやネットニュースは毎日のように『新規陽性者○○人!』『○○県で緊急事態宣言』
など新型コロナウイルスに対する情報はどの媒体でも見ることができます!
そのこと自体はとても良いことだと思います。
様々な人が最新の情報に触れられるのは現代に生きる人たちの特権でしょう。
その一方で・・・
ニュースは悪いものやショッキングな事の方が拡散される為、このようなニュースに触れ続けると
- 世界はどんどん悪い方向に向かっている
- あの国が悪いからこんなことになっているんだ
- 自分がこんなに我慢しているのに、有名人は悪いことばかりしている
などネガティブな感情が沸き起こってきます(これは本当にうつ病の人には良くない)
このような感情にどう付き合っていけばいいかを次の項目から書いていきます!
世界は悪い方向に向かっているのか?
このような考えに走りそうなとき、大事な考え方があります!
『悪い』と『良くなっている』は両立する
書籍:ファクトフルネス
『なんだ当たり前じゃん』
っと思った方、その通り!
世の中には完全に良いとは言えなくても、昔に比べれば良くなっていることは沢山ある!
じゃあ、なんでニュースは悪い事ばかり報道するの?
- 悪いニュースの方が拡散されやすい!
- 報道機関は記事を読まれることがそもそも目的だから、
悪いニュースが見出しなる
それでも『世界は悪くなっている』という考え方に囚われる人は、具体的な数字で見てみるといいでしょう!
感情に流されず客観的に物事をとらえられます!
次の項目で今回の記事の参考にした書籍『ファクトフルネス』を参考に解説していきます。
書籍『ファクトフルネス』~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~
2019年に日本で第1版が出版され、その後も増刷され続けている書籍(世界的なベストセラーです)
『ファクトフルネス』~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~
著者のハンス・ロスリングさんについて簡単に紹介します!
※共同著者のオーラ・ロスリングさん(息子)、アンナ・ロスリング・ロンランドさん(息子さんの妻)については、ここでは省略させていただきます。
- 1948年スウェーデン出身
- 医師、グローバルヘルスの教授、教育者
- WHO、ユニセフ、などのアドバイザー
- スウェーデンで国境なき医師団を設立
- 彼のTEDトークは多くの人に再生されている
- 共同著者とともに『ギャップマインダー財団』設立
※サイトに世界を正しく見るテストがあるので是非やってみてはいかがでしょうか? - 2017年2月7日、すい臓がんのため死去。享年68歳(ハンスさんが現在のコロナ禍をどのように見るのか発信して欲しかったですが、彼の意志は息子とその妻に受け継がれています)
ここでは10の思い込みの中から、自分が3つ選んで解説していきます!
ネガティブ本能~『世界はどんどん悪くなっている』という思い込み~
著者の財団が30か国の人(日本含む)に以下の質問をしました
世界はどのように変化していると思いますか?
この質問をしたところ、すべての国で半数以上の人が『どんどん悪くなっている』と答えました。
では実際はどうなのか?本当に悪くなっているのか?
~答えは~
世界では数えきれないほどの『小さな進歩』が起きている!
そう、世界は少しずつ良くなっているんです!
試しに質問を一つ!
答えはなんでしょう?
この流れだとわかりますね(笑)
答えは『3』です!
書籍のデータによると『災害による年間死者数は』
1930年代(10年間の平均)→971,000人/年
2010~16年(平均)→72,000人/年
どうでしょう?かなりの進歩ではないですか?
恐怖本能~危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み~
あなたが1番恐れているものは何でしょう?
この質問をするとこのような回答が多いらしい
『ヘビ🐍』『クモ🕷』『高所』『閉所』が回答数トップに!
他にも、『人前で話すこと👫』『針』『飛行機✈』『ネズミ🐀』『他人👫』『血』『暗闇』『炎🔥』『溺れる🏊』などが、上位に来るそうです。
上記の事柄に対する不安は、人が進化の過程で培ったものです。
このような恐怖を避けることで私たちの祖先は生き抜いてきたのです!
現在でも私たちは以下の危険を予知すると『恐怖本能』が反応してしまう!
- 身体的な危害
暴力、危険動物、鋭利な刃物、自然の脅威など - 拘束
何かに閉じ込められたり、誰かの支配下に置かれたり、自由を奪われるなど - 毒
目に見えない有害物質など
メディアはこれらに該当するニュースを流すことで、その本能を刺激しています!
~本書の例を一つ紹介~
2011年3月11日
日本の方であれば、この日付でわかる方が多いと思います。
『東日本大震災』が発生した日です。
大変な災害でした
自分は当時自衛隊に所属していて、4月からの専門学校への入学が決まっていたので、有給消化中で部屋を片付けていました。
当時のことは良く覚えています。
自衛隊ではある基準を超える災害が起きると『第1種非常呼集』という連絡を出し、全隊員を招集します!
自分も有給消化中ではありましたが、在職の身でしたので隊服に着替えて出勤しました。
結局自分が派遣されることはなかったですが、自分の同期を含め、隊の半数以上の隊員が東北へ派遣されました。
後に同期と会った時に、派遣時の話を聞きました。
自分が所属していた部隊は、主に瓦礫処理(手作業で)などを担当していました。
被災地は瓦礫がたくさんありますが、重機はなかなか入れません!
それは被災者の遺体が、まだどこにあるかわからないからです。
自分の同期はその災害派遣に参加して『人生観が変わった』と言うほど衝撃的な出来事でした。
本書では津波により被災し『FUKUSHIMA』として世界中のニュースになった、福島第一原子力発電所の事故について触れています。
原発の近くに住んでいた人は避難したが、そのうちの約1600人は避難後に亡くなった。死因は放射線被ばくではない。そもそも執筆時点で、福島の原発事故による被ばくで亡くなった人は、一人も見つかっていない。避難後に亡くなった人の多くは高齢者で、避難の影響で体調が悪化したり、ストレスが積み重なったりして死亡した。人々の命が奪われた原因は被ばくではなく、被ばくを恐れての避難だった。(原文ママ)
『ファクトフルネス』第4章 恐怖本能より
1986年に起きた原発事故『チェルノブイリ原発事故』の時も、多くの識者が
『被ばくした人のあいだで死亡率が大幅に高まる』と予測した。
この場合は、放射線という目には見えないが人体にとって有害な『毒』に恐怖本能が過剰反応して起きた出来事です。
犯人捜し本能~『誰かを責めれば物事は解決する』という思い込み~
私たちは、『悪いこと』があると犯人を捜し、『良いこと』があるとヒーローを捜してしまう
しかし、残念ながら世界はそんなに単純にできてはいないです!
誰かが悪いと責めることで、複雑な真実から目をそらし、正しいことに力を注げなくなってしまう。
『ファクトフルネス』第9章 犯人捜し本能より
もし『本当に世界を変えたい』のなら、『犯人捜し本能』は役に立たない!
本書では、世の中で悪者扱いされる人たちを紹介しています
- 悪どいビジネスマン
- 嘘つきジャーナリスト
- ガイジン
その中から例を一つ紹介します!
皆さんは『梅毒』という病気を知っていますか?
詳しい病気の解説はこちら!出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』梅毒
この病気は昔は、国によって呼び名が違いました。
- ロシア→ポーランド病
- ポーランド→ドイツ病
- ドイツ→フランス病
- フランス→イタリア病
- イタリア→フランス病
その病気を持った『ガイジン』が一人でもやってきたら、その人の出身国全体に喜んで罪をなすりつける!
そうして誰かに罪を着せたいのが、人の本能なのです。
著者のハンスさんはこう言っています!
物事がうまく行かないときは、『犯人を捜すよりシステムを見直した方がいい』と訴えてきた。では、物事がうまく行ったときはどうだろう?そんなときには『社会基盤とテクノロジーという2種類のシステムのおかげだ』と思ったほうがいい。
『ファクトフルネス』第9章 犯人捜し本能より
不安に敏感な人は悪いニュースにどう対応するか?
最後にうつ病を患い、不安やストレスに敏感になってしまった自分が、日々このようなニュースにどう向き合っているかを書いていきます!
いま一番の話題は、何と言っても『新型コロナウイルス』関連のニュースではないでしょうか?
ネットニュースなどを含め、不安を煽るような記事などの例をみていきましょう!
- 『ワクチン』の副反応で亡くなる人もいる(恐怖本能)
- 中国がウイルスを世界中にばらまいている(犯人捜し本能)
- 世界の感染者はどんどん増えていて悪い方向に向かっている(ネガティブ本能)
- 『ワクチン』の副反応で亡くなる人に関しては、
感情ではなく数字で判断する習慣を持ちましょう!出所のわからないネットニュースより、引用論文などをしっかりと載せている公式サイトなどで確認しましょう!
※(新型コロナワクチンQ&A:厚生労働省)(山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信) - 『中国がウイルスを世界中にばらまいている!』に関しては、
発祥地は中国の武漢で、国の体制の問題でそういう陰謀論がよく出ています。ただ中国を犯人にして気持ちをなだめても、問題は良い方向には向かいません。犯人を捜すのではなく、自分にできる感染対策やワクチン接種(もちろんアレルギーなどで接種できない人もいます)をすることで感染の拡大、重症化の予防などを行う方が効果的で重要です! - 『世界の感染者はどんどん増えて悪いほうに向かっている』に関しては、
感染者数も増えていますが、国内の検査能力も当初より増えています!メディアが『速報!新型コロナウイルス新規陽性者数○○人!』などのニュースを見た時はデータとして冷静に受け取り、過剰に反応しすぎないようにしましょう!
次は自分個人として気をつけている事を書いていきます!
自分でコントロールできないニュースは気にしない!
社会的なニュースに関しては、個人としてはどうしようもないことがたくさんあります。
そんな時は物事を『自分でコントロールできること』と『自分でコントロールできないこと』に分けましょう!
新型コロナウイルス関連で例えると↓
自分にできることは最初から言われていることと、かわらないですよね?(^^)
現代の医療は進歩していますし、公衆衛生の知識もインターネットで瞬時に世界中の機関から得ることができます!
『自分ではコントロールできない不安なニュース』に頭を悩ますより、『自分でコントロールできること』に力を注ぎませんか?
まとめ
今日はうつ病経験者など不安に敏感な人が『不安を煽るニュース』にどう対応するかを書きました!
伝えたかった事を最後にまとめます!
この考え方を通して物事を見るようになってから、
『このニュースはあえて誇張して伝えているんだな』『自分のできることを頑張ろう!』
っと思えるようになりました!
日常生活でも、何か起こった時に『犯人は誰だ!』っと探すより、『このミスはどのような仕組みにしたら再発できるだろう』と考えることが重要です!
今回の参考にした書籍『ファクトフルネス』は下にリンクがあるので興味が湧いた方は是非読んでみてください!
コメント